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あの人は風の中 (No Music, No Life音楽相命①)

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音楽のサブスクリプションっていつ頃、普及したんでしたっけ?

小生の場合、大学時代に一足先に社会人になった妹さまにCDコンポーネントを購入していただく前までは、もっぱら貸しレコード店や古レコード屋さんで購入したレコードをカセットテープに録音して聴いたり、ラジオ放送を録音したりで音楽に親しんでおりました。社会人になって香港に語学研修に行くとかなり安値で欧米のCDが売られていてそれを買い漁ったり、MDが登場するとCDから録音して“ながら聴き”が多くなり、それからCDからパソコンに取り込んで更にウォークマンやiPodにダウンロードする。そんなのが20年間くらい続き、家でしっかりと聞くようなオーディオセットはなくなり、ほとんどウォークマンで聴くことが多くなりました。

 歩くより遅いジョギングを十数年前から初めてからは、まさしくNo Music, No Runということになり、汗で何台ものウォークマンを潰してきました。


 そもそもの発端は深夜ラジオから。

 小学生時代は父親が流すラジオの野球のナイター放送から夜10時前の萩本欽一の「欽ちゃんのドンとやってみよう」を聴き始め、それを聴きながら就寝。少し大人びて、中学、高校と試験前になると集中して深夜ラジオを聴くのが習慣になりました。大学受験も、私学文系に早くから科目を絞っていたので、勉強するフリで実際のところはほとんどラジオ放送ばかり聴いていたような気がします。ヒット曲ばかりではなく、その時おりの流行歌、DJがイチオシの曲なんかも自ずと聴いていました。

 いしだあゆみといえば、「ブルーライトヨコハマ」 でも、ちょっとアンニュイの歌い方で、ティンパンアレイのゲスト歌手?としてもいい味を出しています。女優さんに重きを置いてしまいましたが(ちあきあおみは別の理由でほぼ歌手引退されましたが)、もっと歌手として歌い続けてほしかったひとです。にしても「ブルーライトヨコハマ」は196812月に発売、当時いしだあゆみは20歳とのことで、こんなムード歌謡を唄っていたお年頃とは思えませんでした。

 そんないしだあゆみさんが唄われた「あの人は風の中」

数年前までは、アップルのサブスクでも、アマゾンのプライムでも、中古レコードでも見当たりませんでした。高校時代にどのラジオ番組かは忘れてしまいましたけど、この歌をカセットで録音してしばらく聴いていました。サビの〽まだ胸が痛い、いたい、ああ、いたい、あいたい、と韻を踏んでいるフレーズが妙に頭にのこり40年間以上時おり思い出してはひとり口ずさんでいました。こんな歌、他にもいくつかありましたがサブスクのお陰でかなり見つかることができました。たとえば、須藤薫の「LOVE AGAIN」とか、大学時代のサークルの定番ソング「サムライニッポン」を村田英雄と鶴田浩二で聴き比べするとか、いい時代になりました。

 グーグルでこの歌が、1980年に焼酎のCMソング「マイルド・ロマン・ロック」のB面としてリリースされたこと、作詞はコピーライターの糸井重里。なるほど、道理で言葉遊びのリフレインが上手なわけです。最近になってYouTubeでこの歌をUPしているのを見つけました。歌詞もググってゲット。

なんと記憶の中の歌詞とほとんど差異がない。当時小生は高校2年生。この記憶力をもっと勉学のほうに向けていたら…。

いえいえ、音楽のない人生なんて、クリープを入れないコーヒーのよう(無糖派ブラック族ですが)。

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by eachkotobuki | 2023-05-21 16:22 | 歌・唄・詩・〽

いつかは定住を夢見ながらまだまだ続く、中国の窓から覗くノマド記録。


by 隣野太戸呂